当院で可能な検査 

・HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
 当院のもっとも特徴のある検査です。糖尿病の診断・経過観察には必ずといってよいほど必要な検査で,1回の血液検査で,過去1〜2ヵ月間の血糖値が平均してどの程度よいか,悪いかがわかります。当院では,測定器を導入することにより,10分間で結果がわかります。つまり,初めての患者さんでも,糖尿病の有無,その程度がすぐに診断できます。 多くの病医院では(かなり大きな病院でも),外部の検査期間に委託して検査しますので,結果がわかるのにおよそ3日程度かかります。 現実には,次回の受診時まで知らされないのが現状です。 詳細はここを押してください。

・血糖値
 言うまでもなく,糖尿病の患者さんには必ず測定します。 これはほぼすべての病院で,最近は多くの診療所ですぐに結果がでます。 当院でも,その場で測定可能です。

・眼底検査 写真
 当院の第2の特徴は,糖尿病の患者さんに必ず必要な眼底検査が院内で可能なことです。 糖尿病では血糖コントロールが良くないと,糖尿病性網膜症が知らず知らずのうちに進行してしまいます。初期のうちは視力低下などの症状がなく,小さな眼底出血が起こっていても気づかずに放置してしまいがちです。 この時期に眼底検査をして,網膜症を早期発見していれば,より厳密な血糖コントロールやレーザー照射の処置をして,大事にいたらずにすむことが多いのです。 知らずに放っておくと,あるとき突然大きな眼底出血や網膜剥離を起こして失明にいたる可能性があります。 現在,成人が失明する原因の第1位は糖尿病なのです。

・単純レントゲン(いうまでもなく,楽な検査でさまざまな疾患の早期発見に有用です)写真
        胸部−心肥大・心不全などの心臓病,肺炎・肺結核・肺癌・肺気腫・気管支拡張症・肺水腫
            等の肺疾患
        腹部−便秘症・腸閉塞・消化管穿孔などの胃腸疾患,その他胆石症・膵炎の補助診断など
        頭部−慢性副鼻腔炎(ちくのう)・下垂体腫瘍など
       その他−あらゆる部位の骨折など

・心電図−不整脈・心肥大・狭心症・急性心筋梗塞などのあらゆる心疾患の基本的検査写真

・24時間ホルター心電図(トランプケースほどの大きさの機械を24時間つけて,普通に生活してもらいます)
        負荷心電図とともに,狭心症の診断に有用です(特に,運動に関係しない未明の発作の
        狭心症に有用)。 また,あらゆる不整脈の1日の状態を把握するのにも必要です。

・腹部超音波 写真
        おなかにゼリーを塗ってツルツルするだけで,肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・腎臓・膀胱・前立腺・子宮・
        卵巣・などの胃腸以外の臓器が画像診断できます。 いろいろな胃腸疾患の補助診断にも役立
        ちます。 それぞれに長所・短所はありますが,CTに匹敵するほどの有用な検査です。 CTは放射線
        を被爆しますが,超音波は無害であるといわれています。

・血管超音波
        頚動脈や鼠径(そけい:大腿の付け根)部の動脈の中内膜肥厚・プラーク・石灰化を観察することにより,
        動脈硬化の程度が判定できます。 頚動脈の病変が強いと,脳梗塞に至る危険が高く,予防的治療を
        行うべきです。
         また,鼠径部の病変が強いと閉塞性動脈硬化症となり,下肢の痛みの原因になったり,下肢の
        壊疽(血流不全により,足が黒くなり部分的に死んでしまう)に至ることもあります。 また,腹部
        大動脈瘤の診断にも有用です。

・尿一般 − 非侵襲的な検査で簡単ですが,尿糖・尿蛋白・尿潜血・尿アセトン・白血球反応などを調べることに
        より,さまざまな疾患の発見につながります。

・血液検査
        血液検査には,数百・数千種類の検査項目があります。 前述の血糖値やHbA1cなど以外の項目は
        他の医院さんと同様に,院外の検査機関に依頼します。 大きな異常があれば,至急に結果が医院
        にFAXされ,患者さんに電話で伝えることができます。

・その他
 認知機能検査,身長,体重,腹囲,視力,色覚などの一般健康診断に必要な検査など